毎年こちらの地方では、お盆のお仏壇にアスター(別名エゾギク)を飾ります。
同じ長野県でも、私の実家では普通に菊を飾ります。
アスターを飾るのは、この地方独特なのかもしれないですね。
アスターの品種でも、アスター松本とか、ちくまとかあるので、この地方用に品種も改良されているようです。
直売所でも、お盆前になるとたくさんのアスターの切花が並びます。
私もたくさん出荷しています。
切花用のアスターの種まきから植え付けまでまとめました。
参考にしてみてください。
アスターの播種時期はいつ?
アスターの花を咲かせるための播種時期は、品種でちょっとずつズレますが、春まきは3月~6月で開花時期は7月~9月、秋まきは、冬を越せる暖地のみですが9月~11月にまいて翌年の5月~7月に花を咲かせます。
こちらでは、アスターはお盆の時以外は売れづらいので、お盆に咲くように種まきします。
けれど、8月のお盆ぴったりに花を咲かせるための種まき時期って結構難しいです。
今まで何度も、直売所にアスターを出している先輩方に聞くと4月20日が適期みたいです。
お盆が終わると、さっぱり売れなくなるので、少し早目の4月10日に種まきしました。
松本以外の地方では、アスターはお盆に飾るものという意識はそんなにないので、3月~6月のいい時期に、種まきするといいです。
アスターの種まき
1、まず、土を用意します。
私は、JAで注文した土をブレンドしますが、ホームセンターで売っている
野菜栽培用のブレンドされている土でもいいと思います。
2、園芸培土3に対して、みのり堆肥を1の割合でよく混ぜます。
3、土をセルトレーに詰めます。
5、1つ1つのマスの中央に少し穴を開け、種を1粒ずつまいていきます。
種がとても細かいので、注意してまいてください。
この後、薄く土をかけます。
霧吹きなどで、湿らせておきます。
- この時、じょろで強く水掛けすると、芽が出なくなります。
種まき後は、水をかけず、次の日にかけたほうが安全です。
新聞などで覆って、乾燥を防ぎます。
いつものようにまいたアスター(種まき直後にじょろで水をあげ、新聞もかけなかった。)ですが、この時期、異常に暑い日が続き、トレーの土が1日に何度も乾き、その都度水かけした結果、芽出しに失敗しました。
慌てて4月の終わりにまき直しました。
今度は新聞紙をかけて乾かさないようにした結果、芽出しは成功しました。
後は、お盆に間に合うかどうかです。
1回目の種まき。あまり芽が出ていません。
2回目の種まき。大体芽が出ています。
アスターの植え付けってどうやるの?
種まきから約1ヶ月後、1回目にまいたアスターの本葉が4,5枚になったので、苗を畑に植えつけました。
3通り植えるつもりですが、今回は1通りも埋まりませんでした。
2度目にまいたアスターに期待です。
アスターの植え付け
1、まずは土づくりから。
畑に堆肥をまいて起こします。
その後、苦土石灰をまいて1週間置き、肥料をまいて1週間、畝を作ってマルチを張ります。
畝の作り方は、こちらを参考にしてください。
マルチの張り方はこちら
2、アスターを植えるマルチは、5通り穴あきのマルチです。
3、植える穴に、水を注ぎます。
4、アスターをトレーから出して、シート抑えなどで穴を開けつつ植えていきます。
5、5列中3列だけ植え終わりました。
アスターに連作障害はあるの?
アスターには、連作障害があります。
ずいぶん前、おばあちゃんが畑をやっている頃、アスターの連作障害のことを知らなくて、翌年も同じ場所にアスターを植えたことがあります。
30cmくらいに育ったアスターが、次々枯れていきました。
何か病気かと思ってたところ、お友達から連作障害のことを聞きました。
アスターは、7年は同じところに植えてはいけないと言われました。
連作障害を防ぐには、土壌消毒などがありますが、一般的にはそこまでやらないです。
野菜などは接木を使うという方法もありますが、アスターの場合それもできないので、毎年植える場所を変えるということが1番現実的です。
家では、毎年野菜を植える場所を決めてから、畑を始めます。
特に、ナス科の野菜とアスターは同じ場所に植えないように気をつけます。
家庭菜園の場合は、場所を変えて行くのが1番いいと思います。
まとめ
アスターの種まきと、植え付けについてまとめました。
これからどんどん大きくなって、お盆には綺麗な花を咲かせてくれると思います。
成長途中の管理や、切花の方法なども、時期になったら紹介しますね。
参考にしてみてください。