夏祭りや花火大会に浴衣を着ると、何か気持ちが華やぎますね。
大人の浴衣姿は素敵ですが、お子さんが浴衣を着ているとなんとも可愛いですね。
浴衣を着る機会なんてなかなかないので、ぜひ着せてあげてください。
お子さんの浴衣を呉服屋さんで購入すると、お子さんのサイズに合わせて肩上げ腰上げをしてくれます。
デパートや、通販で買った場合でも肩上げ腰上げは始めからされているのが多いです。
買った年は、そのまま着せることが出来ますが、翌年お子さんが大きくなった分だけ肩上げ腰上げをし直さないとです。
こちらでは、浴衣の肩上げのやり方や肩上げはいくつまでするのかなどお伝えしています。
参考にしてみてください。
浴衣の腰上げの方法については、こちらを参考にしてみてください。
子供の浴衣の肩上げとは何?
お子さんの着物は一つ身という赤ちゃんから2,3歳まで着られる大きさの着物と、四つ身という5,6歳ころまで着られる大きさの着物があります。
(二つ身、三つ身もありますが、裁ち方が不経済だったり、着る期間が短かったりで現在ではあまり仕立てられていません。)
他にも五つ身(大四つ身)や、本裁(大人物の裁ち方)にして寸法だけ子供物に仕立てる六つ身などもあります。
こちらは7,8歳以上の子供が着る大きさです。
お子さんの浴衣を購入する場合、何年か着られるように少し大きめのサイズを購入するのが一般的です。
その場合、仕上がり寸法のままでは大きすぎて着られないので、裄(腕を斜め下45度にまっすぐ伸ばし、首の後ろ中心のぐりぐりから手首のぐりぐりまでの寸法)にタックをとって詰めるのを、肩上げといいます。
裄の測り方は、こちらの「京都きもの案内人 」さんの動画を参考にしてみて下さい。
大人の方の測り方ですが、お子さんでも測り方は同じです。
また、身丈にタックをつけて、着丈ぴったりに詰めるのを腰上げといいます。
このように肩上げ腰上げとは、大きめの着物を着る時に、裄や身丈を体にぴったり合わせるためのものです。
子供の浴衣の肩上げの縫い方は?
肩上げは、浴衣の場合、木綿の手縫い糸2本取りで縫っていきます。
縫い針は三ノ三という木綿を縫う針を使います。
糸の色は、目立たないように浴衣地と同じ色か、少し濃い目の色の糸を使います。
肩上げのやり方
1、お子さんの裄丈を測っておく。
裄の測り方は、腕を斜め下45度に上げて、首のぐりぐりから手首のぐりぐりまで測った寸法です。
(上の動画を参考にしてください。)
2、着物の裄丈を測り(背中心の縫い目から袖先まで)、お子さんの裄丈との差を計算する。
計算した寸法を2で割る。
3、肩幅(背中心から袖付までの幅)の真ん中をあげ山にしてまち針を打っておく。
4、まち針を打ったところから、両側に先ほど計算して2で割った寸法のところにまち針を打つ。
5、後ろ身頃を表にし、あげ山を真っ直ぐ下に下ろし、そで付け止まりと交差したところにまち針を打つ。
あげ寸法もそのまま下ろし、肩山から同じ幅でまち針を打つ。
6、前身頃を表にして、こちらもあげ山をまっすぐ下ろし、そで付け止まりと交差したところにまち針を打つ。
あげ寸法は、そで付け止まりまでなだらかに1cm少なくつまむようにする。
7、あげ山を山に折り、後ろ身頃から肩山、肩山から前身頃に沿って、肩上げ分をまち針で打ち直す。
8、まち針に沿って2目落としで、肩上げを縫っていく。
説明が難しいですがこんな感じです。
文字で見るより、動画の方がわかると思いますので、こちらの肩上げの動画を貼っておきます。
七五三のお祝い着の肩上げですが、同じですので参考にしてみてください。
浴衣の肩上げは何歳までするの?
肩上げは、大きめの着物をぴったりの裄で着るためのものなので、体が大きくなってその浴衣の仕立て上がりの裄がぴったりになったら、その年は、肩上げなしで着せていいです。
そしてまた次の年に新しい浴衣を購入する時には、大き目のサイズを購入して肩上げをしてあげましょう。
肩揚げがいらなくなるのは、女の子なら幼さがなくなってきて、着物もスッキリと着たくなるお年頃の小学校5,6年生頃でしょう。
昔は、十三参りまでは肩上げをするという習わしがあったようです。
昔は数えで年を数えたので、昔の13歳は今の12歳なので小学校の高学年でいいでしょう。
肩上げがなくなる頃から、今までの可愛い柄からすっきりとした粋な柄に変えてあげると、お子さんも大人になった気分で嬉しいでしょう。
まとめ
浴衣の肩上げについて、お伝えさせていただきました。
今年の夏、夏祭りや花火大会に行く時、可愛い浴衣をお子さんに着せてあげて、いい思い出を作ってくださいね。